No.45  立ち止まる理由。

 

 

先日、すてきな近況報告をいただきました。

  

 > 去年の同じ時季は、なんで最近こんなに止まってばかりで全然お散歩にならないっ!とイライラしていましたが…

 > その後 春のお散歩レッスンを受けて犬も季節を感じていると教えて頂き、今年はお散歩のスピードが変わったのを見て春が来たなぁ~なんて ほのぼのした気持ちになっています(^^)

  

 

 

雪国の春は、世界がガラリと変わるとき。

  

犬たちにとっては、土や草の感触、におい、すべてが数ヶ月ぶりの感触ですもの。

毎年雪解けの時期を迎えると、「歩かなくて困ってます…」というお悩みをたくさんお伺いするのですが、まずは嗅ぎたいだけ嗅がせてあげてみてくださいね。

  

1,2週間もすれば春のにおいも当たり前になって、普通に歩くようになりますよ。

  

春のお散歩は、ゆったりのんびりが毎年キーワードです♪

  

  

 

でもでも、理由はそれだけではありません。

体のこと、社会化のこと、飼い主さんとのコミュニケーションのこと、今日は犬たちが立ち止まる理由、歩かない理由を少し紐解いてみたいと思います。

 

「早く行くよ!」とリードを引っ張る前に、ご一考いただけたらうれしいです(^^)

  

  

  

<Health issues> 歩けない理由があるんです。

  

  •  どこかに痛みがある(まず、一番最初にチェック!)
  •  足裏に何か刺さった(棘のある種や草もあるよ。)
  •  疲れがたまっている(前日遠出したから?調子が悪い?)
  •  服や胴輪/ハーネスが体が合っておらず、歩きづらい(脇や肩甲骨にあたってない?)
  •  爪が伸びていて歩きづらい(雪や氷の時期は、爪は最強の滑り止め!でも、アスファルトでは…)

 

 第一に考えなくてはならないのは、「しつけ」の前に、健康です。

 季節の変わり目は、体調も崩しやすい時期ですしね。

  

 健康チェックは問題なし、という方は次へ!

   

  

  

<Socialization issues> 気になるものハッケン!ちょっと確認させて〜

 

  • このにおい、興味ある!(犬はにおいの世界で生きている、って忘れてない?)
  • 今日はとにかく全部嗅ぎたいの。(昨日のお散歩は探検が足りなかったね。)
  • 風が強くてびっくりした…(案外アルアル。)
  • 水たまり、滑る、等どこを歩こうか悩んでいる(この時期、水たまりはかなーーり冷たいですよね。昨日の我が家の犬がこれでした。)
  • 人、犬、看板、等、苦手なものが見えた(そんな遠くなのに?って言わないで〜)
  • 人、犬、看板、等、大好き過ぎるものが見えた(ロックオン!)
  • 気になるものが多過ぎて、飼い主さんを振り返る余裕なんてない!

  

わかってるんだけど、待てなくて… ついつい引っ張ってしまう…という方も多いかな?

  

でもね、犬たちだって、ほんのちょっと確認したいだけなのです。

見て聞いて嗅いで、納得すればちゃんと進みますから。

案外そんなに長い時間じゃないかもしれませんよー。 

   

次に犬が立ち止まったとき、何嗅いでいるの?といっしょに覗き込んでみませんか?

  

  

 

うちの子、テコでも動きません… 

しょっちゅう止まって進みません… 

という場合は、ただ確認したいだけではないかもしれません。

 

実は、リードでショックを与えるようなトレーニングをやめ、

犬にやさしいリード使いに変えた時にも、立ち止まりが増えることがあります。 

 

さて、なぜでしょう?

  

  

  
<Communication issues> 案外私たちはこう見られているかも!

  

  • 気になるにおいを嗅がせてもらえなかった(もっと嗅ぎたかったのに、わかってくれない!と文句を言っているのかも?)
  • 行きたい方向と違う(曲がり角で止まって振り返ったり、実は「こっち行こうよ」と誘ってるんじゃない?)
  • 飼い主さんが立ち止まったので、待っている(におい嗅ぎしながら、実は待っていてくれているのかも ^^)
  • リードを強く引っ張られたのが嫌だった(常にリードが緩んでいる分、引っ張られる衝撃を感じるように!)
  • コミュニケーションがとれず、どうしてよいかわからない(特にリードを引っ張られてトレーニングを受けていた子は、指示待ち犬になりやすい。。)
  • ワガママを言ったときの飼い主さんの反応を試している(今まではワガママ言っちゃいけないと思っていたけど、いいんだよね…!)
  • 止まれば声をかけてもらえるorおやつをもらえることを学習している(褒める、を意識し過ぎて陥りやすいワナ ^^;)

 

なぜか、犬たちが自分の気持ちを主張すると「ワガママ」というレッテルを張られがちですが、NATURAL DOGのレッスンでの「ワガママ」は、良い兆候の一つ。

犬たちが「自分の意見を言ってもいいんだ!」という安心感が出てきたな、と感じる瞬間なのでした。

  

決して、人にぴったりついて歩かせる訳じゃない、犬たちが自分勝手に歩く後ろを飼い主さんがついていく訳じゃない。
「こっち行こうよ」「ちょっと待ってよ」と、お互いに本音で会話しながら歩くお散歩タイムは、私にとってはかけがえのない時間です(^^)
 
 
 

いかがでしたでしょうか?

当てはまることはありますか?
 
みんな違うから、答えは一つじゃない。 
 
理由によっては、いっしょに待ってあげた方がいい場合もあれば、こっち行こうよと早く誘ってあげた方がいい場合もある。
 
「犬が歩かなくて困ります。」と言われたとき、ドッグトレーナーは様々な可能性を考えます!という例でした。
 
我が家の場合はこんな理由かも?というご意見も、ぜひぜひ教えてくださいませ(^^) 

  

 

May, 2016

 

 
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コメント: 2
  • #2

    Orie (日曜日, 31 5月 2026 11:34)

    ロンドンからのコメントありがとうございます!
    そんな風に声をかけてくれる Londoner の皆様、ステキですよね。
    私もロンドンに来てすぐの頃、まだリードを離せずにいたら、何人もの方が「なんでリードつけてるの?」「この子は大丈夫よ」と声をかけてくれたこと、思い出しました。
     
    オフリードで歩いていると、立ち止まることも自然な行動だと、皆様当たり前のように受け入れているのでしょうね。
    反面、日本ではお散歩=歩き続けること、とイメージを持つ方が多いがために、「歩かない」というお悩みが出てくる側面も(>_<)
     
    にまは、山を見て立ち止まることがよくあります。
    以前に鹿を見つけたこともあるからかな。安全確認の意味合いがまだ強いかな。
    山の様子はどうかと確認してからお散歩をスタートしています。
    (数ヶ月前は確認せずに突進していたので、待ってくれるようになった、という面もあるかな ^^)
     
    何せよ、良い悪いのラベルを貼らず、
    どうしてかな?と犬たちの気持ちに耳を傾けるだけのことなのかもしれませんね!

  • #1

    Belle from London (土曜日, 30 5月 2026 21:25)

    ご無沙汰しております!
    ロンドンに来て初めての散歩の時、座り込んで岩のように動かないベルのリードをぐいぐい引っ張っていたら、通りかかった若い男の犬連れの方に「引っ張ったらダメだよ」と注意されてしまいました。それから、座り込んでしまったワンコの観察していると、多くの人が動くまで待ってあげているではありませんか!ちょっと驚きました。そしてそんなワンコを見かけたら、多くの人が「あらら〜」「今日は金曜日だものねー」「もうたくさん歩いた後なのね」など一言微笑みながら声を掛けてくれるので、待つイライラも吹き飛んでしまいます。
    犬には犬の事情がこんなにもあるんだ、と今回のコラムも勉強になりました。(ベルも風、意外と苦手です!)有難うございました!


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