No.30 ネコだったら許されるのに…。by イヌ
現在受講生を募集しているご近所先生講座。
猫派のご担当者さんと打ち合わせしていた時のことを、ふと思い出しました。
企画書にあった「なぜ犬は人の言うことを聞くのか?」という一文に、こんなコメントをいただいたのです。
そうですよねぇ、どうしてでしょう?
ネコだったら、言うこときかなくてもそれがネコだからって思うのに。
どうしてイヌは言うことをきくものだっていうイメージがあるんでしょうね。
なぜか私たちに植え付けられた、「犬は人間に忠実で、言うことをきくものだ」という先入観。
犬を自由にさせたらワガママになる、コントロールできなければ危険だという誤解。
果たして 本当にそうなのでしょうか??

犬だって、感情を持っています。
「はいはーい」とやる気まんまんで返事をすることもあれば、
「えー、今はちょっと…」「それはやりたくない…」としぶる時もある。
理不尽なことを強要されたら、聞こえてないフリする時だってあるし、
反抗することだってある。
猫だったら許されるのに、なぜ犬だとそれを「ワガママ」と言われてしまうのだろう。
もちろん冒頭のテーマ「なぜ犬は人の言うことを聞くのか?」
否、聞きたいと思ってもらえるのか、を私たち人間の方が学べば、
すばらしい能力を発揮して、人間のためにも働いてくれるのが犬。
でも、100%人の言うことに従わなければ問題犬?
うちの子、何もできなくたっていいの、と思いつつも、
ちゃんと教えていないのに何度もやらせようとしてしまったり、
言ったことをやってくれないからとイラっとしてしまったり、
案外「やってくれるもの」のワナにはまってしまっている方も
多いんじゃないかなぁ、と思うのです。

働く犬たちが、完璧に指示に従っているように見えるのは、
きちんと仕事としての形を教えてきたから、
そして何よりも飼い主さんとの強い絆ができているから。
生まれつきできていた訳ではないことを、
ついつい忘れてしまいがち。
何だかうまくいかないなぁ、と思ったら、
もう一度ちゃんと犬にわかるように教えてみるか、
もしくは猫のようにありのままでいい、と
発想を変えてみるのもよいかもしれませんね♪
Mar, 2011