No.23 してほしいこと、されたくないこと。
我が家は、2人と1匹暮らし。
相方はトレーナーでもなく、凛を迎えるまでは犬が苦手だったくらい。
そんな彼に、唯一口すっぱく言っているのが、
犬が嫌がることをしない。
ということ。

(相手が赤ちゃんということは犬も理解します。)
(おとなしくしているのは、指示されたからではなく、自らの意思です。)
我が家の犬は、凶暴な部類に入れられてしまうことの多い犬種ですから ^^;
そんなイメージを覆したい!と、何をされても受け入れる子に育ててきました。
おかげで、子供にしっぽを引っ張られようが、ふまれようが、怒ることはありませんし、
病院でもどこでもおとなしく診察させてくれます。
ですが、それは「我慢する」ことを教えただけのことで、
本当は「嫌なことは嫌」、ちょっとだけ我慢しているんですよね。

(嫌だからといって、やめられない場面ももちろんあるけれど、)
(気持ちをわかってあげるって、大切なことだと思うのです。)
犬が寝ていれば、かわいい〜〜とつい抱きつきたくなり、
こっちを見上げれば、つい頭をなでたくなり、
遊んでほしくて来たのに、だっこしたり、、
と、犬が大好きだからこその行動だとしても、
実は犬の方は「ちょっとヤダ」と思っているかもしれない。
いまいち、犬から信用されていないなぁ、と思ったら、
案外人の方の行動に原因があるのかも。
もちろん、我慢を教えることも大切なしつけの一つですが、
犬が望んでいないことを無理強いしているという場面は、
私たちが気づいている以上にあるような気がするのです。

(寝ている所を邪魔されて、ちょっぴり不機嫌な犬と、)
(間に割り込んでなでてほしい犬。犬だってそれぞれです ^^)
だから、いつも私は
今嫌がってるんじゃない?
あいさつに行ったのに、無視しないであげてよー。
今ほっといてほしいんだと思うよ。
それより遊んでほしいんじゃない?
と今その時の犬の気持ちを代弁する役目。
普段はなでられるのがが大好きだとしても、
「今はされたくない」という時もたくさんあるから。
わからなかったら、犬に聞いてみてよ、と。
自分が手を伸ばす前に犬をちょっと観察してみれば、
よけるそぶりをしたり、おもちゃの方を見ていたり、わかっているのに寝たフリしたり、
案外言いたいことはわかるもの。
犬の立場に立って考えるって、難しく考えると難しいけれど、
ほんのちょっとの一呼吸おくだけのことなのかもしれませんね。

(いつもは自分のベッドで寝る犬も、時には寄り添って寝たい時もある。)
人と暮らす以上、我慢してもらうこともたくさんあるからこそ、
犬にとって「どうせわかってくれない」飼い主ではなく、
「わかってくれる」頼れる存在でありたい。
毎日の生活の中で、犬の小さな望みを叶えてあげることを意識してみると、
もっともっとお互いに楽しくなれるような気がしています♪
May, 2021