No.11 7歳の誕生日に、改めて思うこと。
子(犬)育ては試行錯誤の連続。
私はそれでいいと思う。
遠回りしたって、
失敗したって、
試行錯誤する、ということは、
どうしたらうまくいくかな、と
お互いに理解しようと努力して、
本気でぶつかっているということだから、
例え、時間がかかったとしても、
ふと気付いたら、すてきな絆が作られているものだと思うのです。
犬という動物は、人と似ている所もあるけれど、違う所もたくさんあるから、
頑張っていても、犬の気持ちが理解できなくて、いつの間にかすれ違ってしまうこともある。
時には、すれ違っていることに、自分で気づかないこともある。
だから、トレーナーとしては、
それをちょっと軌道修正して、理解し合えるための手助けができたらいいな。
悩んで、苦労して、時にはもう嫌だ!と思ってしまうことも、
突然家にやってきた犬が、家族の一員になるまでの大切なステップなんじゃないかと思うのです。
私自身、愛犬が2歳になるくらいまでの間、毎日楽しみつつも、悩んでばかりでした。
「落ち着く」とは程遠い犬の体力と好奇心を持て余し、
とにかく、疲れて寝てくれ、、、と願い、
仕事場に連れていって大型犬と遊んでもらったり、
自転車で駒沢公園を爆走したり、
あちらこちらのイベントに参加してみたり、
とにかく走りっぱなしの毎日でした。
大型犬にぶらさがったり、うれしそうに脱走したり、武勇伝も多々あるけれど、
それを成長のステップとして理解してくれた友人たちのおかげで、
ちゃんと周りの人や犬の気持ちがわかる、やさしい子に育ってくれて、
7歳になった今では、最高の相棒に。
楽しかったことも、うまくいかなかったことも、
「あんなこともあったよね?」となつかしく語り合える仲になりました。
もう一度あの苦労をしたい、と物足りなく感じる程に。
苦労した子ほどかわいい、というのは、本気で毎日ぶつかりあったからこそ言えるセリフだから。
迷ったっていいじゃない、今日もたくさん試行錯誤していこう。
Sep, 2011