No.58 Self-control 〜 本能は消せるのか?
先日のfacebookの投稿で、
動くものは追いかけたくなる。
それが、犬たちの遊びの原点♪
と、犬たちの本能に少し触れましたが、
うちの子、おもちゃで釣れます!とばかりに、もっともっとと煽ってしまったり、
反対に、その本能を開花させては危険!とばかりに、一切引っ張りっこしないルールにしてしまったり、
0 vs 100 どちらかに偏ってしまうことも多いよう。
私たちは、犬たちの本能にどう向き合っていけばよいのでしょうか。
前者は、一見ものすごく楽しそうに見えるものの、興奮状態=楽しいではない。
その興奮を止める術を持たないまま大人になってしまえば、「切れやすい」というラベルを張られてしまうかもしれません。
では、興奮するような遊びを避ければいいの?
いえいえ、
DNAに刻み込まれた本能を「消す」ことはできません。
どんなにそれを避けて育てたとしても、いつかどこかで開花するでしょう。
(生まれたてのオオカミを犬として育てても、時がくれば野生に帰るように。)
その本能が開花した時、今まで避けていたとしたら全くの未経験。飼い主さんも犬自身もその本能をどう扱ったらよいかわからず、右往左往する結果となるでしょう。
大切なことは、その子が持つ本能を 犬自身が コントロールできるスキルを養うこと。
(Stopなんて言われなくても、ね!)
例えば、カッとしやすい。
普段は穏やかでも、一瞬にして血がのぼる。獲物に飛びかかる狩りをしてきた犬種を中心として、そうした気質が強く残っている犬も少なくありません。
だからこそ、遊びの中の取った取られたを通して、自分の行動で相手が嫌がったり、自分が不快だったりという経験を重ねる中で自然と加減を覚え、「自分がやりたいからやる」という子どもっぽい感覚から、「冷静に相手を観察する」「相手を尊重する」大人の流儀を身につけていくのです。
セルフコントロール/自制心とも呼べるこのスキル。
遊びやお散歩、日常のすべてがそんなスキルを学ぶ機会です。
本人にとっては、ただただ楽しい!で十分なのだけど、その裏で 「犬たちが今この瞬間何を学んでいるのか」を意識して、うまくいくようにさりげなく状況を整えてあげることが、育てる側の学びなのかもしれません。
得てして、強い本能は「問題行動」と呼ばれがち。
でもそれは、その犬種/個体が本来持つべきすばらしい「犬」の部分。
人間にとって都合が悪いから、bad behaviour?
人間にとって都合が良いから、good behaviour?
そういうジャッジはもう今日で終わりにしましょ。
若い犬たちのレッスンが続き、一瞬一瞬で学んで変化していく様子がうれしくて、のコラムでした(^^)
p.s.
セルフコントロール=マテやストップを教える、と書いた方がわかりやすいとは思いますが…
それは本質じゃないのでね。
NATURAL DOGのレッスンでは、人間からの強制力なしにできるようサポートしていきます。
わかりづらいかなぁ。
わかりづらいよねぇ。
いつものことながら、具体的にどう教えたらよいかは、その子その子の個性やこれまでの経験次第で変わるので、ここでは「考え方」がメインになりますこと、お許しくださいませ!
Jul, 2018
Happy & Natural な犬のしつけ ナチュラルドッグ
(出張トレーニング@札幌)

