No.50  嫌なら避ける、が犬の流儀。

 

あっという間に桜の季節も終わり、新緑でいっぱいの札幌。
お散歩が気持ちいい季節になりましたね!

 

 

今月は、パピーのお散歩デビューが続いて、幸せいっぱいの私(*^^*)

 

 

イギリスでのお散歩をふと思い出します。

 

ゆったり。

 

 

 

もちろんTPOは守りますが、オフリードが基本のイギリスでのお散歩。

 

オフリードでも、はしゃいで走り回ったり、ドッグランのように犬同士で遊んでいる風景に出会うことはほとんどありませんでした。

 

 

なぜ?

 

しつけができているから?

 

 

よくそんな風にご質問をいただくのですが、いえいえ、「しつけ」なんかじゃないんです。
それが犬たちの自然な姿なのです。

 

 

  

 

帰国してまず驚いたのが、公園やドッグランなどで過剰に興奮して吠えながら遊ぶ犬たち、もしくはすれ違っただけで吠えかかる犬たちの姿。

 

 

何かがおかしい…

 

犬が犬として、本来の成長過程をたどれていないのではないだろうか?と、私の頭の中で警笛がなり続けていました。

 

 

  

 

原因の一つは、社会化不足。というのは随分広まってきているので、ここでは割愛しますが、
もみくちゃになって遊ぶ中、遊び方や噛み加減、犬同士のコミュニケーションを学んでいく大切な時期に、親兄弟から引き離されてしまうことは大きな問題の一つです。
(ブリーダー家での過ごし方だけではなく、家に来てからも…。)

 

 

 

ただ、もう一つ見落とされていることが多いなぁと感じるのが、1-2歳の頃の精神的なターニングポイント。

 

1歳を迎える前には体の大きさも決まり、一見成犬に見えますが、中味はまだまだ。
精神的にぐっと成長するのがこの時期なのです。
人間に例えれば、10代後半〜20代前半かな。教わるがままの子供時代を卒業して、自分で考え自分で行動することで自信をつけ自立していくのでしょうね。

 

 

犬たちも、ちょっと強気になってみたり、わかっているのにハメを外してみたり、時には失敗して自信をなくしてみたり、そんなトライ&エラーの中で、人や犬、社会との関係を作り上げて行く時期なのです。

 

 

 

 

そうして個々のパーソナリティができあがってく中、好みや得意不得意ができるのも当然のこと。
決して相手が嫌いな訳じゃない。
大好きなんだけど、今のその行動はちょっとやめてほしいなぁということもあるし、
今飼い主さんとお話中だから、邪魔しないで、ということだってある。
いつでも誰とでも遊びたいのは仔犬だけで、大人になれば遊ぶ相手もタイミングも選ぶようになるのですよね。

 

 

大人になるってそういうこと。
そう、いたって、当たり前のことなのですが…

 

 

「どうして遊ばないの?」
「ちょっと前まではフレンドリーだったのに…」
「ちゃんと挨拶しなさい!」
 

と、いつまでも仔犬のままでいることを期待してしまっていないでしょうか。

 

 

 

些細なことかもしれませんが、そんな強要が重なれば犬たちだって嫌になるし、本来は避けて平和に収めることができるのにリードで制約してしまえば、ガウッと威嚇せざるを得ない場面が増えたりもするのです(本当はそんなことしたくないのに…!)

 

興奮気味の相手とは直接あいさつせずに、お互いのにおいだけ確認して終わることも。

 

  

 

顔をそむけたり、地面のにおいを嗅いだり、相手の気持ちを察して、さりげなくスルーするのが、本来の犬の流儀。

 

 

だからこそ、NATURAL DOGのレッスンでは、自分がやりたいことを優先するのではなく、相手のサインに気づくことを大切にしています。

 

 

「ちょっと嫌だなぁ」程度のボディランゲージを無視するクセをつけてほしくない。
相手の気持ちを尊重することを、犬たちにも伝えたい。 
もっともっと冷静に丁寧に、相手の空気を読む力を養ってあげたい。

 

 

それは決してトレーニングやマナーの問題ではなく、社会性を身につけた成犬であれば皆自然にやっていることだからなのです!

 

 

 

 

だってね、嫌だから向かっていく(吠える、先制攻撃する、噛む)は本人が一番辛いんですもの。
こうした学びがなく成犬になってしまった子たちに対しても、

 

 

 嫌だったら避けた方が楽じゃない?

 

 

を伝え続けることで、ずっとずっと楽になるのです。

 
本来犬たちのあるべき姿、平和主義な心を取り戻していく中、
何よりうれしいのは、吠えが減った噛まなくなったという行動の問題以上に、目がやさしくなっていくことなのです(^^)

 

 

 

 

NATURAL DOGのお散歩レッスン/ソーシャルウォークでは、まどろっこしいかもしれませんが、こんな瞬間瞬間の犬たちの気持ちを解説することを大切にしています。
少しでも皆さまにイメージしていただけたらいいなぁ。

 

 

トレーニングやしつけにご興味のある方も、まずは「手法」ではなく、犬たちの本来の成長過程を知るという視点で、本などを読んでいただけたらうれしいです。

 

 

 

犬たちは本来、めったなことでない限りは、吠えたり噛んだりする動物じゃないですからね。
そのことはまた、別のコラムにて!

 

 

May, 2017

 

 
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